荒めの赤土に粉引が施され、その上に判子でゴスやサビの絵付けがされています。釉薬は少しもったりとした灰釉がかけられていて、クリーム色がかった粉引と重なり柔らかく温かみがあります。たたら成形で手作りされた形は、一つとして同じ形状がなく愛着がもてます。生姜に塩やレモン、梅肉などの薬味入れや箸置きとしても使えるサイズ感です。無地の器が多くなりがちな現代の食卓にちょこちょこと登場させれば、渋さのある素材感と手押し判子のゆるい表情が場を和ませます。ほのぼのとした時間をぜひ豆絵皿と一緒に楽しんでみてはいかがですか。